市公民館ゆうゆう学級開講式&第1回講座「小牧の古墳」

2022/05/21

 

 

市公民館ゆうゆう学級開講式を5月18日に行いました。こまき市民文化財団林事務局長から、参加のお礼とゆうゆう学級では一年間しっかり学び、かつ仲間づくりの場として活用してほしいとの言葉がありました。

早速行った自己紹介から、受講者は和気藹々とした雰囲気で、班での会話も弾んでいました。これから楽しい学級になりそうです。

続いて今回の講座は、若いころから小牧市の遺跡の発掘にかかわり、小牧の考古学に造詣の深い中嶋隆先生をお迎えし、「小牧の古墳」と題して、お話をうかがいました。市内にある古墳について、写真や図をふんだんに提示していただき、詳しく説明していただきました。

古墳といっても、様々な種類があり、初期の墳丘墓という形も大きさも地域により異なるお墓から始まったそうです。時代が下がって、有力な勢力が現れ、統一がすすむ頃から、大きな定型の墳丘を持つ墓(これがいわゆる古墳)ができ、副葬品も統一されてくるそうです。前期⇒中期⇒後期と古墳の形態も変化し、副葬品も呪術的⇒支配的⇒日常的なものへと変容していきます。

小牧の古墳も古いものから、7世紀前半(推古天皇や大化の改新のころでしょうか)のものまで、たくさん発見されているそうです。土の中から出てくるものなので、工事を行うことで偶然発見されるものも多くあり、中には、中嶋先生が県に陳情し、工事を中止して発掘を行い、発見された古墳もあるそうです。

岩屋古墳(岩崎山内)は、石室が崩れかけたので、移設して観察できるようになっており、東北部丘陵にある大山古墳群から出土した須恵器は、小牧市歴史館に展示してあるそうです。歴史ある小牧の古墳を訪ねてみるのも楽しそうでした。