健康寿命を延ばすための最新の情報 ―睡眠障害について―

2018/07/10

中部大学×小牧市・こまき市民文化財団の連携講座は、中部大学生命健康科学部生命医科学科の野田明子教授にお越しいただき、1回目は「眠りの重要性と睡眠障害の予防」というテーマでお話しいただきました。

最近はテレビや新聞で取り上げられることも多いので、ご自身の睡眠について問題意識を持ってらっしゃる方も増えていますし、情報をいろいろ得ている方もいます。野田先生は今回、睡眠に関する研究の最新の情報を披露してくださいました。

睡眠には自分のサイズがあり、必要な睡眠時間は人によって違うようです。良い睡眠がとれているかどうかは、昼間の生活の質が良いかどうかで判断します。朝すっきり起きることができているか、意欲をもって生活できているかなどがポイントだそうです。睡眠が足りていないと生活習慣病やうつ病、認知症になるリスクが上がっていきます。発症してしまうと、さらに不眠となり、ますます負のスパイラルに陥ってしまうので、やはり予防が大切です。

快適な睡眠をとるための心得についてお話がありましたが、規則正しい三度の食事や規則的な運動習慣、昼寝は15時前の30分以内など、いずれも眠る前ではなく、日中の対応が重要とのことでした。

参加された方は、自分が睡眠障害ではないかと不安を抱えていらっしゃる方もみえましたが、あまり時間にこだわらず、眠くなったら床に就けばよいという話や、睡眠日誌をつけて睡眠衛生指導を受けると改善につながりやすいというお話が参考になったとおっしゃっていました。

次回21日は「睡眠障害の検診と治療」がテーマです。