第11回のゆうゆう学級【相続税・贈与税の基礎知識について】

2018/10/17

第11回のゆうゆう学級は、長く国税事務所にお勤めになり、現在は相続税を主に扱う税理士としてご活躍の多田藤兵衛先生の、税務講座「相続税・贈与税の基礎知識について」でした。

「脱税はダメだけれど節税は必要である」という認識から、どのようなことに気を付け、無理なく今からできることを中心に教えていただきました。

先生いわく、親孝行しない子どもに財産を残す必要はない、自分の生活を大切にしよう。目先の節税に気を取られすぎると後から大変。適切な知識は必要、困ったら税理士を頼ろう。

相続税法が改定になり、より多くの人が対象になるようになったため、受講生の関心も高く、多田先生の「守秘義務の範囲内の具体的な話に」笑いとため息がもれていました。

相続分割が相続人の間で合意されていないと、「配偶者控除」「小規模宅地評価」等の特典が利用できないそうで、不利益を生じさせないために仲良しが一番だそうです。とは言ってもいろいろあるようで、お近くの方とひそひそ話が出ていました。

講座後の質問時間には、何件も質問が続きました。「子ども名義の貯金はそのままでは親のお金と判断される」「家族旅行を親の金で行うのは贈与にはならないのでどんどん行こう」「直接孫の学費を学校に支払うなら贈与にはならない」結構難しい話だったにもかかわらず、多田先生の軽妙な語り口のおかげで楽しい講座になり、受講生も大満足でした。