気象異常と災害防止

2019/07/23

 

ゆうゆう学級第5回は、日本気象予報士会東海支部の「與語基宏」先生による「気象異常と災害防止」講座でした。與語先生は現在も日本気象協会やNPO法人で活躍されている現役の気象予報士です。
60ページ近い資料とそれ以上のスライドを準備していただき、「気象」とは何か?から、現在の予報・警報についてまで、詳しく教えていただきました。
災害地の写真や衛星画像が次々写し出され、これらの情報を基に予報がなされているのだと、受講生の皆さんは真剣な様子で見入っていました。2000年の東海豪雨の記録や近年の記録から、ハザードマップの情報は有効であり、避難を考える根拠になるとの話に、自宅付近の情報確認は必要だとの声が出ていました。
質疑では、「予報精度が上がったのは素晴らしいが、これだけ科学が進んでいるのだから、台風や大雨自体を何とかすることはできないのか」との声に、先生は「梅雨や台風は日本の水資源として貴重。ごく狭い地域の降水は実現しているが、大規模化は難しい」とのことでした。
温暖化を出来るだけ防止し、地球に優しくすることが防災にとっても大事なようです。