美術作品についてコメントしよう!

2019/12/05

 

ゆうゆう学級第14回は、彫刻家の桑原恒和先生の「美術作品についてコメントしよう!」講座でした。先生は多才であるため、名古屋外国語大学でイタリア語・イタリア美術を教え、名古屋文化学園保育専門学校で造形を教え、南山大学・名古屋芸術大学等でも教えていらっしゃいます。
まずは先生の専門であるルネサンス美術の話から始まりました。ビザンチン様式の最後の大家「チマブーエ」と、その弟子でルネサンスの萌芽を育てた「ジョット・ディ・ボンドーネ」の作品の比較を色々な角度から行いました。同じように見えるのですが、チマブーエは神が・天国が一番、ジョットは人間回帰・この世が一番という考えに基づいています。ルネサンスは「神が人間に近づき、人間が神に近づこうとしたとき」だそうです。「質問・意見は」と聞かれましたが・・・・・。
ミケランジェロ・ラファエロ・ダヴィンチの話は、16世紀の時代背景・三人の人となり等裏話的な内容もあって、受講生の皆さんも楽しそうに聞き入っていらっしゃいました。「ビーナス誕生」が「キリストの洗礼」を表しているとの解説にはびっくりでした。
メナードの所蔵作品の説明では、ジョルジュ・ロマンニの静物画は形によるコミュニケーションを示し、ベルナール・ビュフェもしかり、熊谷守一の「牛」はモダンとは何かを教えてくれるとのことでした。
語り口が楽しくて、あっという間に2時間がたってしまいました。次回プラネタリウムでの音楽会の後、希望者でメナード美術館に行く予定なので、実際の作品で理解を深めていきたいと思います。