果樹の育て方

2020/11/15

    
 
三密を避けて趣味の時間が持て、収穫も楽しめる。ということで、園芸を楽しむ方が増えています。
今回の「果樹の育て方」講座は、庭やベランダで果樹を育ててみようということで企画されました。
講師は樹木医として市内の巨木・古木を保護し、造園業に50年以上関わっていらっしゃる大野光義先生です。
 
第1回は「ブルーベリー」「ザクロ」「桜桃」を取り上げました。
アメリカ原産の「ブルーベリー」は可愛くておいしいのですが、酸性土と寒冷地を好み、乾燥に弱く、自家受粉が期待できない難しい木とのことです。
 
先生の指導ポイントは
①ラビットアイ系の中で異なった2品種を植える。
②ピートモス等を加えた少し酸性の土に、20cm程の畝を作ってできた窪地の中に植える
③枝が茂りブッシュ状になるので、剪定などして常に若返りを図る
です。
 
剪定の仕方、花芽の確認の仕方を目の前で実演していただき、受講生の皆さんはメモを取りつつ、熱心に聞き入っていました。
 
「ザクロ」は最近「健康・ガン」に良い、ということで人気が出てきているそうです。
すぐに茂ってしまうため、剪定が大事だそうで「結実して疲弊した枝・垂れ下がった衰退枝」は剪定しますが、あまりスッキリさせると開花・結実が少なくなるので、花芽の付いた枝は多めに残すと良いそうです。
 
「桜桃・サクランボ」は山形県など寒冷地を好む木なので、小牧で育てるなら「暖地サクランボ」を選ぶのが良いそうです。
おいしいサクランボは虫も大好きな木なので、毛虫が嫌な方にはお勧めできないそうです。
 
大野先生のやさしい人柄と丁寧な説明で、気軽な雰囲気を作っていただき、説明の途中にも質問が出る活発な講座になりました。
今育てている方は、次回に質問を具体的に持ってくれば応えてくださるとのことで、すぐに役立つ講座になっていきそうです。