こまなびカルチャー講座 『家庭でできるステキな草木染』

2021/06/26

今回の草木染は、シルクのハンカチを藍の生葉で染めていくものでした。

初めにハンカチを割りばしではさんだり、輪ゴムで留めたりしながらの模様づくりです。はさみ込んだ部分は染料がしみこまないため、白いままとなるのです。そこで、折紙の要領で三角や四角に折り込んでいき、固定していきました。いったいどんな模様になるのかワクワク感満載です。周りの方の方法も取り入れることで、割りばしの数もどんどん増えていきました。その後、このハンカチを水に浸しておきました。染色の色ムラをなくすためだそうです。

次に、先生が育ててくださった藍の葉をミキサーにかけました。まるで青汁のような藍の生ジュース(?)を布巾でしぼり、カスを取り除き、液体だけにします。この液体にハンカチを漬け込むこと15~20分。あとはしっかり洗い流し、輪ゴムや割り箸をはずして藍染めは完了です。

藍から取り出した緑色の液体は細かい泡が一杯。葉の中の酵素が働いている証拠だそうです。漬け込んだハンカチは、黄緑→緑→紺色へと変化していきました。色合いがだんだん変化するのを興味津々でのぞき込む受講生。その不思議さに感動していました。

完成したハンカチはどれも魅力的な世界で1枚だけのハンカチとなりました。染色を終え、片付けに入ろうとしたとき、「あっ!」の声が。足元にとんだ藍の汁によって、きれいな水色の斑点ができ、濡れ雑巾でこすっても落ちず、どうしようと不安になる一幕も。そこで取り出したのが3cm角のサイコロ状のメラミンスポンジ。これでこすることで、きれいになりホッとしました。

「折り方を変えてまたチャレンジしてみたい」「次回のスカーフ染めには、あの模様をつくってみたい」などの声があがっていました。次回の玉ねぎによる染色が楽しみです。