市民企画講座「初心者の水墨画入門」 第3回

2021/08/03

今回の課題はナスを描くこと。少し曲がったナスを輪郭は濃く、中は薄くなるように描く。単純な形にもかかわらず、なかなか思ったように表現できず四苦八苦。「書写では筆は立てて書く」のイメージでナスを描こうとすると、どうしても色の違いが出てこないのです。

 

1つ目のポイントは墨の濃淡。まずは筆全体に薄い墨を付ける。先の方の墨をこすり落とし、穂先に濃い墨を少量つけて筆になじませること。

2つ目のポイントは筆遣い。ナスの外側に穂先が向き続けるように筆を傾けたり回したりしながら描くこと。筆の穂先で描いたところは濃く、筆の根本付近で描いたところは薄くなる。

 

個別アドバイスをもらうとともに、近くの人と確認し合いながらいが練習を重ねました。だんだん形になっていく楽しさがあり、あっという間に1時間半がすぎました。

次回は「春蘭」または「ナス」のいずれかを選び本番作品の仕上げです。