市民企画講座 インドヨガ~哲学を学び、呼吸法、瞑想、ポーズまで~ 第1回

2021/11/27

 

ヨガの新しい講座が始まりました。エクササイズを目的としたヨガとは一線を画し、本来のインドヨガの哲学に基づき、呼吸法を用いて自分と向き合うことをテーマとしています。講師は松永宏美先生です。

先生が考えるヨガは、平穏な日々を過ごすためのものだそうです。毎日の出来事によって人の気持ちは嬉しいや悲しいのアップダウンに晒されますが、それをどうにかして平穏に、普通にしていくことが大事で、それにはヨガを通して自分を見つめなおすことが有効とのこと。自分を客観視(遠くから見つめる)してみる、できない時もできない自分がいることを理解する。そうすることで心と身体のバランスをとっていくことができるそうです。

まずは呼吸法から。座りやすい姿勢で座り、手はチンムドラ(親指人差し指で輪を作り、他の指は開いたまま)のポーズで膝に置きます。一つ目は、身体の中に熱を作り出す「カパラパティ」。吸うときは意識しないで、吐くときに力強く吐きます。二つ目は、早い腹式呼吸である「パストリカ」。だんだん体が温まり集中力が高まります。鼻の片側を指で塞いで呼吸する、「太陽の呼吸」や「月の呼吸」も練習しました。

次は瞑想です。意識的に無意識になる時間を作ります。瞑想と呼吸法は繰り返し行います。

最後にヨガのポーズをいくつか行いました。呼吸法でウォームアップを行ったせいか、身体により良い効果がありそうです。

松永先生は「呼吸法は、テレビを観ながら、寝ながら、いつでもどこでもできるので次回までの一ヵ月練習してみましょう」と話されました。終了後、参加者の方々の表情からは、心穏やかになられた感じが見て取れました。