市民企画講座 点字の読みにチャレンジ! ~視覚障がい者の日常生活を知ろう~

2021/12/02

この講座は全盲である講師が、視覚障がい者への理解を深めてもらおうと企画されました。まず、講師をはじめ受講者の自己紹介。点字初心者、点字の勉強を始めた方、点訳ボランティア、点字は読めるという方など様々でした。それでも、講師が「視覚障がいとは」という説明や盲学校での学習、特に自立活動の時間の歩行訓練や衣服の着脱訓練、点字の学習について話されると、皆さん興味深く頷いて聞いてみえました。こうした訓練のおかげで、視覚障がい者も日常生活はほぼ自分で行え、ご自身も自宅ではお母さんに言われて洗濯物を取り込むこともあり、健常者と変わりなく生活しているとのことです。

また、外出には白杖や盲導犬が必要(道路交通法に規定)で、点字ブロックや音響信号が手助けにはなるが、危険も多く手助けが必要なことも多いということが理解できました。視覚障がい者が困っていたら、軽く肩を叩いたり、優しく「お手伝いしましょうか」と声掛けしたりするのがよいそうです。

最後に、視覚障がい者は不幸な人ではない、育った環境や見え方も考え方も一人一人異なり、対等に接することが大切ということを強く訴えられました。

今回は、ピアニストでもある講師の自己紹介後、バッハのフランス組曲第6番アルマンドのピアノ演奏もあり、全員でほっとする癒しの時間を過ごしました。